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犬・猫共に2連覇を達成したのは? ペットの名前ランキング2022…アイペット損害保険

ペットの名前ランキング2022
  • ペットの名前ランキング2022
  • 2021年度 総合名前ランキング
  • 犬の性別名前ランキング
  • うさぎ・ネズミ・鳥の名前ランキング
  • 犬種別名前ランキング
  • 「輝き」を感じる名前
  • ユニークな名前(キラキラネーム)
  • 「翔」を使った名前

アイペット損害保険は、21年4月1日から22年3月31日の間に、同社保険に新規で加入したペットを対象に、名前についての調査を実施。その結果を発表した。

総合ランキングでは、昨年、犬・猫共に初の1位を獲得した「むぎ」が、2021年度も高い人気を保ち、2連覇を達成。犬のランキングでは、1位から6位まで昨年から順位の変動はなく、上位陣は安定した人気を保っている。また、昨年圏外から初めてトップ10入りを果たした「ラテ」が今年は7位まで上昇しており、年々人気が高まっていることがうかがえる。一方、猫のランキングでは、「ココ」と「ラテ」がそれぞれ2つ順位を上げ、4位と6位を獲得。また、昨年ランク外だった「ルナ」がランキングに返り咲き、過去最高となる7位となった。「ルナ」という黒猫が登場する人気アニメの映画が公開されたことも影響があるのかもしれないとしている。今年の総合ランキングで新しくトップ10入りした名前はなかった。

犬の性別ランキングでは、男の子は「レオ」、女の子では「ココ」が1位を獲得し、共に7連覇を果たした。男の子のランキングでは、第2位の「マロン」が6年連続で同順位を死守しており、継続して高い人気を保っている。また、総合ランキングや女の子のランキングでは上位に常連の「ココ」「モカ」が、男の子の名前で初めてランクインしており、3位以降は毎年激しい攻防戦が繰り広げられている。一方、女の子のランキングでは、常連の名前が並ぶ中、2年前に初ランクインした「こむぎ」が着実に順位を上げ、今回は4位にまで浮上した。女の子は花を連想させる名前や和風の名前など、優しい雰囲気の名前が引き続き人気がある。

猫の性別ランキングでは、男の子は「レオ」が7連覇、女の子は「きなこ」が4連覇を果たした。「レオ」は犬の性別ランキングでも7連覇を達成しており、男の子に人気の高い名前であるといえる。また、男の子のランキングでは、「琥珀」が初めてトップ10にランクイン。宝石のように透きとおった美しい目を持つ猫を表しているほか、漢字に「虎」が含まれ力強さも感じられることから、男の子の名前として人気が高まっているようだ。女の子のランキングでは、人気の人形の名前でもある「メル」が8位に、昨年から人気が高まっていた「ラテ」が10位に、それぞれ初めてトップ10入りとなった。

犬種別のランキングでは、柴犬で「むぎ」が初めて1位を獲得。ひらがなの和風な名前が好まれる傾向に変化はないが、ランキングの顔触れは年々変動している。トイ・プードルとチワワでは、大きな順位の変動は見られず、その子の毛色が推測できる、可愛らしい食べ物の名前が安定した人気を保っている。ミニチュア・ダックスフンドでは、例年上位を保っていた「ココ」が初めてランク外となった。

猫種別ランキングでは、どの猫種でも、原産国やイメージに左右されず、ひらがなの可愛らしい名前が上位を占める結果となった。順位の入れ替わりが激しい猫種別ランキングだが、スコティッシュ・フォールドでは「こむぎ」「ラテ」が、アメリカン・ショートヘアでは「ルイ」「ノア」「すず」が初めてランクインした。

また、昨年度に引き続き、うさぎやネズミ、鳥の名前についての調査結果も公開した。

うさぎは「きなこ」、鳥は「レモン」と「ピー」、ネズミは「おもち」がそれぞれ1位を獲得した。年々入れ替わりの激しい小動物の名前ランキングだが、うさぎの「きなこ」は調査開始以降4連覇、ネズミの「おもち」は2連覇を達成した。うさぎの名前では、次点に「むぎ」「こむぎ」が続いており、総合ランキングトップの「むぎ」は小動物の名前としても人気が高まっているようだ。ネズミと鳥の名前は、その子のシルエットや色が分かる、可愛らしい名前が人気の模様。

番外編として、人気野球選手の漢字を使い、男の子の名前としても人気の高い「翔」のつく名前を調査。「翔平」や「陽翔(はると、ぴと、かける)」など、どんな場所でも天気でも、元気に翔ける「うちの子」たちの姿が目に浮かぶような爽やかな名前が並んだという。

続いて、25年に開催が予定されている大阪・関西万博のメインテーマから、「輝」「明」「光」など、「輝き」を感じられる漢字を使用した名前を調査。「空煌(あきら)」や「永輝(とき)」など輝きや命の力強さ、未来への希望を感じられる名前が多く見受けられた。

また、今年も、いわゆる「キラキラネーム」と言われるようなユニークな名前もピックアップ。「珈琲色(こひろ)」などがあった。

21年は、前年に引き続きコロナ禍において、ペットを家族として新たに迎え入れる人が多かったのではないだろうか。その中でも、名前ランキングに大きな変化はなく、昨年度に続き犬・猫共に「むぎ」が2連覇を飾った。犬・猫の総合ランキングに初ランクインしてから3年、今回は小動物のランキングにも上位入りを果たすなど、ほぼ全てのペットの名前ランキングに顔を出す「むぎ」の勢いは今年度も続くのだろうか。猫の名前では、猫の目のように透きとおった美しい色合いの「琥珀」が、性別ランキングで初めてランクイン。猫は成長することで目の色が変わり、色の数だけ名前が誕生する可能性がある。「琥珀」のほかにも、宝石を由来とした名前が人気となるかに注目だとしている。

■調査対象
犬・猫の調査:21年度(21年4月1日~22年3月31日)の新規契約のうち、0歳の犬・猫が対象
うさぎ・ネズミ・鳥の調査:21年度(21年4月1日~22年3月31日)の新規契約のうち、うさぎ・ネズミ・鳥が対象
※ランキング表の( )内は昨年度の順位を表している

《山本真美》

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